アクテージ痛み情報局
ひざ痛関連
雨や台風など天気が悪くなる前に「ひざが痛い」「古傷がうずく」といった症状を訴える人が増えるというのを耳にしたことはありませんか?当社が独自に行った体調に関する調査では、一年以内に関節痛の経験がある人のうち約半数が梅雨時・低気圧が近づいた時・雨の日に「関節が痛む」と回答がありました。
低気圧が近づくと関節痛、神経痛や腰痛が悪化し、移動性高気圧が通過すると喘息発作が増えるなど、昔から気圧の変化が我々の体に影響を及ぼすことは一般的に知られています。このような気象の変化により症状が出やすい病気を総称して「気象病」と呼び、"天候の変化"により現れたり、強くなる痛みには"天気痛"という名前がついていて、科学的にも研究されているのです。(後述、コラム参照)
それでは、気圧の変化が我々の体に与える影響について見ていきましょう。

自社調査(2008年3月実施)体調に関する調査
1年以内に関節痛の経験がある97人中、
梅雨時・低気圧が近づいた時・雨の日に関節が
痛むと回答した人(30歳〜59歳)
気圧が低下(変化)すると体はその変化に順応しようとするため、速やかに血圧と心拍数が上昇します。
血圧や心拍数の上昇は交感神経優位の状態と考えられ、交感神経の活動が活発化することにより、血管収縮あるいは副腎髄質からのアドレナリン放出などが"痛覚受容器"や"冷受容器"の反応を高め、痛みが増すと考えられます。(痛みに関連する神経系が直接応答することもあります。)ただし、気圧がしばらく一定に保たれていると血圧、心拍数は落ち着き、痛みもおさまります。また、気圧の変化よりも反応はゆるやかですが、気温の低下によっても、血圧と心拍数が上昇することがわかっています。
■天気痛のメカニズム図

※出典:武田薬報456号(2009年5月発行)改変
気圧や気温が日々変動しやすい梅雨時期は痛みが増強されやすいシーズンといえます。
気象の変化が予測されたらこりや痛みの増強に備え、
など、工夫するとよいでしょう。

気象の変化により症状が出やすい病気の総称で、生気象学(せいきしょうがく)で研究されている分野です。
▼その他のひざ痛の情報はこちら▼