アクテージ痛み情報局

ひざ痛関連

ストレスからくる痛みに。
ストレス対策と笑いの効果。

ストレスからくる痛みのメカニズム

ストレスからくる肩こり・腰痛には大きく分けて2つあります。 一つは交感神経を刺激する自律神経ルート、もう一つは運動神経を刺激する脳脊髄(のうせきずい)神経ルートです。
精神的ストレスが強まると、「自律神経ルート」は交感神経が興奮し、血管が収縮します。「脳脊髄神経ルート」は、脳が受けたストレス情報が神経線維に伝わり、筋肉を緊張させます。 どちらのルートも血行悪化を引き起こすため、肩こり・腰痛の要因となるのです。
また、こりや痛みを意識しすぎると、交感神経が興奮し更なる血行悪化を招く恐れがあります。

こんなこと心当たりありませんか?

  • 仕事が忙しい

  • イライラする

  • 新しい環境になじめない

  • 気がはりつめている

  • 気分がへこんでいる

  • なんとなく寝つきが悪い

  • 不安や悩みがある

  • 会議の前に気が重い

  • 朝、気分が優れない

※肩こり・腰痛を感じていて、これらの状態に心当たりがある方は、その痛みにストレスが関係しているかもしれません。

ストレス対策について

ストレスを感じていたら、きちんと対策をとってストレスと上手に付き合っていくようにしましょう。ストレス対策としては、下記のようなことが考えられます。

●食事を楽しむ・睡眠をしっかりとる・運動するなど、生活習慣を見直しましょう
●スポーツで気分転換したり、読書などの趣味に没頭するなど、リラックスしましょう
●思いきり喜ぶ、泣く、笑うなど、感情を発散させましょう

今回はこの中でも最も手軽に実践できる「笑い」についてご紹介します。

「笑う」ことで体に良い効果がたくさん!

「笑い」には、笑うことにより元気になったり、生きる活力が出るだけではなく、免疫学的効果が認められています。 ストレスを感じたときに増加するホルモンである”コルチゾール”の分泌が減ったり、気分を安定させ、前向きにする神経伝達物質”セロトニン”の放出が活性化し意欲的になります。精神の高揚感をもたらすエンドルフィンやドーパミンの分泌が増えることも明らかになっています。また、ナチュラルキラー細胞が活性化され、免疫力も高まります。
ただしどんな「笑い」でもよいというわけではありません。へつらい笑いや蔑みの笑いなどでは、こころが「不快」と感じているため交感神経が刺激され、アドレナリンの分泌が高まって血圧も高くなってしまうからです。ストレスを解放するための笑いとは心を温かくする笑いであり、心から笑うことがとても重要になるのです。

セロトニンを増やすには

鎮静作用のある脳内物質「セロトニン」を増やすには、朝起きて太陽の光を浴びたり、適度な運動とバランスの良い食事を摂るなど、規則正しい生活を心がけることが重要です。セロトニンの原料となるトリプトファン(必須アミノ酸)は人間の体内では作られないので食物から摂取する必要があります。ストレス改善には、トリプトファンを多く含む食事を摂ることをお勧めします。トリプトファンはバナナや大豆、牛乳などの乳製品、肉や魚などタンパク質の多い食材に豊富に含まれます。ただしトリプトファンだけでは「セロトニン」にはならず、ビタミンB6の助けが必要です。他にも、脳のエネルギー源として必要なブドウ糖などいろいろな栄養素や成分が助け合っているので、タンパク質と炭水化物・脂肪、そしてビタミン・ミネラルのバランスが取れた食事を摂りましょう。

また食事の際によく噛むことも効果的です。セロトニンを増やすには、リズム運動(一定のリズムをきざんで行う反復運動)が有効とされており、咀嚼(そしゃく)もそのリズム運動に含まれるからです。

※セロトニンとは
ノルアドレナリン(恐れ・驚き)やドーパミン(喜び・快楽)の情報をコントロールし、心のバランスを整える作用のある神経伝達物質。そのためセロトニンが不足すると、感情のコントロールが不安定になったり、強い不安感に見舞われたりし、うつ病などの心の疾患におちいりやすいと言われています。また痛みに関して敏感になるとも言われています。