アクテージ痛み情報局

ひざ痛関連

痛み軽減や予防を目的とした
運動時に気をつけてほしいこと。

目的にあわせて運動を行い、体の機能を回復、
強化しましょう。

一般的なひざ痛、肩こり、腰痛などの慢性の痛みについては、「痛みを改善したい」、「衰えた筋肉やその他の機能を回復させたい」、「痛みを予防したり再発を防ぎたい」など、それぞれの目的にあわせてさまざまな運動を取り入れることにより、体の機能が回復、強化されることがあります。慢性的な痛みがある方は運動をあきらめてしまいがちですが、運動により痛みが軽減することもあるのです。
下記に記載した運動の目的や注意事項を確認し、運動療法に取り組んでみませんか。

① 痛みを軽くする運動

痛みを軽くする運動では、可動範囲を広げ、関節や筋肉が固まらないようにするため、筋肉をほぐして血行をよくするのが運動の主目的です。 ストレッチなどの簡単な体操が中心となります。
※痛みが出はじめの「急性期」や激しい痛みがある場合は、運動は逆効果になるため安静が基本です。

痛みてなに?

筋肉をほぐして血行をよくすると痛みが軽くなるワケ

一般的なひざ痛、肩こり、腰痛などの慢性の痛みは、運動で軽減されることがあります。普段あまり動かさない関節を動かしたり硬くなった筋肉を伸ばしたりすると、関節が柔軟になり筋肉もほぐれて血行が改善されます。血行がよくなると、筋肉への栄養素や酸素などの供給が改善して老廃物が減少、その結果、老廃物による神経への刺激も減り、発痛物質が生成されにくくなるため、痛みやこりが緩和するのです。

② 機能を回復させる運動

リハビリテーションとして行う運動です。主に痛みがなくなってから行うもので、衰えた筋肉やその他の機能の回復を主目的としたトレーニングを行います。

機能を回復させる運動

③ 予防・再発防止の運動

予防のためのトレーニングは、年齢や生活習慣から不安を感じた人が老化防止などのために行ったり、一度辛い痛みを経験した人が二度とその痛みを経験したくないと考えて始める運動です。筋力アップが運動の主目的で、関節などへの負担を軽くする筋力トレーニングやストレッチを行います。体操やウォーキング、水泳などの運動が中心となります。

予防・再発防止の運動

やり方や強度を誤った運動は危険です!

運動には、筋肉・関節・腱が使われます。なんらかの要因で機能を超えた無理な力が加わったり、加齢と共に筋肉や神経伝達などが低下していたために予想外な負担がかかることがあります。機能を超えた無理な力が加わると、発赤(赤み)、腫脹(腫れ)、疼痛(痛み)、発熱(熱)などの炎症がおこることがあります。
無理をしないでゆっくり、安全に行うことが大切です。徐々に強度を増し、症状にあわせてゆっくり行いましょう。

ポイント2 保温性の高い衣服を選びましょう。

運動を行う際の注意事項

ひと口に痛みといっても、運動によって軽くできるものとそうでないものがあります。
まずは、医師の診断をうけて痛みの原因を特定してから、運動で痛みを軽くできるものについて医師の指導のもと症状に応じて実践しましょう。
運動療法の効果を実感するには最低6〜8週間続ける必要があります、楽しみながら長く続けることが大切です、また、運動の行うべき程度の目安は、「運動して痛みが増すかどうか」です。痛みが増すのはやりすぎです。翌日に疲労感が残る場合も運動の内容や量を見直しましょう。

運動を行う際の注意事項

こんなトコロに気をつけて運動しましょう

・自然な呼吸をこころがけましょう。
・リラックスして行いましょう。
・反動はつけず、自然な状態で行いましょう。
・痛くなるまでのばさず、無理をしないようにしましょう。
・準備体操はしっかりしてから行いましょう。
・体力にあった運動や、気温に適した服装で行いましょう。
・水分補給は、一度に大量に摂らず、早めにマメに摂りましょう。

こんなトコロに気をつけて運動しましょう